「YES」を導くお願いの仕方 後編

前回、「YES」を導くお願いの仕方ということで、簡単な3ステップをご紹介しました。 今回は「相手の頭の中を想像する」というステップ2の中の、さらに具体的なお願いの5つのパターンについてお伝えします。  

1. 嫌いなこと回避

 公園などに「芝生に入らないで」と書いた掲示物がよく貼ってありますが、いたずら心で入ってしまう人もたくさんいますよね。これは、「芝生に入らないでほしい」という公園側のメリットしか込められていないからなのです。  もしも「芝生に入ると、農薬が付きます」と書いてあったらどうでしょう?農薬が付くのが嫌で芝生に入りたくなくなりますよね。  このように相手が嫌いなことを回避すると、自然とあなたのメリットになるようなコトバをつくることができます。  

2. 選択の自由

 choice  自分のアイデアを提案する時、「この案はどうですか?」というよりも「A案とB案のどちらがよいですか?」という方が、相手は決めやすくなります。  人には選びたいという本能があり、A案とB案を比べて「B案の方がいいな。」と思った場合、本当は比較しただけなのですが、頭の中は「B案に決めた」と錯覚しやすくなります。  

3. 認められたい欲

 面倒くさいことをお願いする時、なるべく快く引き受けてもらうためにおすすめのお願いの仕方がこの方法です。  「残業してくれますか?」とお願いするよりも、「あなたの企画書はとても良いので、これもお願いできますか?」とお願いされた方が、やってみようという気持ちが起こりませんか?  人間のDNAには「認められたい欲」というものが組み込まれていて、それを満たすために少しくらい面倒なことでもやろう、と思ってしまうのです。やる気を出して完成した仕事は、最終的な内容やクオリティも高いものが期待できます。  

4. あなた限定

 もともと人は「限定」というものに弱いです。「期間限定」や「ご当地限定」のものてついつい買ってしまうことありますよね。矛盾するようですが、この「あなた限定」というのは、実は、たくさんの人にお願いするときに利用できるのです。  例えば、誰もが厄介だと思うミーティングがあるとき、「みなさん参加してください」とお知らせするだけでは、なんやかんやと都合が悪いと逃げられてしまい、参加率の悪いものです。「他の人が来なくても、Aさんにだけは来てほしいです」ということで、必要と思ってくれている、と相手に思わせて心を満たすことができます。  結果的に全員がそういわれてミーティングに参加したとしても、全員が心満たされた状態で行う会議はより充実したものになり、さらに心満たされることになります。  

5. 感謝

 これは今までの4つのパターンがどれも使えないときの最終手段です。人と接する時の基本とも言えます。大昔の農業文化における収穫祭が、感謝とともに来年の豊作を祈るものであったように、太古の昔から人はお願いをかなえてもらうために「感謝」をしてきました。「ありがとう」と感謝を伝えられると、断りにくいということを大昔から人は知っていたのです。  コンビニエンスストアのトイレで「トイレをきれいに使ってください」と以前は書かれていました。これはお店側のメリットしか込められていないため、きれいに使ってくれない人もいたのでしょう。最近はほとんどのお店で「いつもトイレをきれいに使っていただき、ありがとうございます」と書かれるように変わりました。     相手のことを想像してお願いのコトバを作るだけで「YES」を導く可能性がぐっと高まることがおわかりいただけましたか?「お願い」というのは相手とともに作り上げるもので、「YES」という答えを相手から引き出すことが大切なのです。 しかし、この「YES」を導く技術というのは、安易な裏技ではありません。そう軽んじると、うまくいかなくなってしまいます。相手のことを想像するというのは、相手を思いやり、愛情を表現することです。 今から誰かにお願いをする時、ぜひどれかの方法を試してみて下さい!

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なぎ

なぎ

投稿者プロフィール

大阪生まれ、千葉育ちの大阪大学外国語学部インドネシア語専攻3回生。エレクトーン、バイオリン、茶道、体育会部活のマネージャーなど、好奇心旺盛で多岐に渡って手を伸ばす。

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